(ミューラー・マルティニグループ CEO ルドルフ B.ミューラー氏 記者発表にて)
2008年は世界的な不安の中でスタートしました。アメリカにおける金融問題は終わりの見えない状況にあり,また,アメリカに端を発したトラブルの影響は世界中に波及して,いろいろな産業に景気後退の懸念をもたらしています。私たちのグラフィックアーツ業界も例外ではありません。これまでにも増して,コスト削減,小ロット化,そして短納期化という要求は強まるでしょう。この厳しい経済環境の下で,そうした市場ニーズにサプライヤーは応えてゆかねばなりません。世界市場に立脚し,60年を超えてグラフィックアーツ業界に貢献してきたミューラー・マルティニは,こうした市場の要請に応えつつ,競争力を維持するために,今後も,最新の技術と革新的な製品を開発しつづけることをお約束します。
幸いなことに,弊社は世界各地の販売会社を通じて,お客様と密接な関係を築くことができています。日本においては,ミューラー・マルティニジャパンが東京と大阪でそれぞれに活動しております。私共はこうした長期的視野に立った良好な関係を重視しますし,その繋がりがDRUPA2008を通じて,さらに発展することを望んでいます。
「Grow with us」
これが来るDRUPAにおける私どものモットーです。芳醇な土壌こそが成長を促進します。
ミューラー・マルティニはグラフィックアーツ業界のために,高度技術に支えられた製品を開発・製造します。世界規模の活動と長期的なコミットメントがお客様との信頼関係をさらに成長させるものと確信します。
「Grow with us」
今回のDRUPA2008が弊社の新世代マシンのデビューとなります。新世代のマシンとは?
私どものDRUPA2008に向けた開発のポイントおよび出展内容のハイライトについてお話しましょう。
「エルゴノミック・デザイン」
これまでも弊社製品はその使いやすさで評価をいただいてきましたが,今回,さらなる改善を目指して,シュツッツガルト大学マイヤー教授のチームに研究を依頼しました。ひとことで「使いやすい」と言ってしまうのは簡単ですが,私どももマイヤー教授のチームも,この点を正面からまじめに見つめなおすことにしました。印刷製本工場へ何度も足を運び,オペレータとの多数の議論を通して,マイヤー教授のチームと一体となって,弊社の技術陣はついに,製品のほとんどを全面的にリニューアルしてしまったのです。結果として,ミューラー・マルティニの新世代マシンはまったく新しい外観デザインとなりました。でもご安心ください。驚くのはその外観の変化だけではありません。エルゴノミック・デザイン(人間工学に基づいた設計)はきっと新しい操作感覚をもたらすことになるでしょう。
「CONNEX−ワークフローへの統合」
デジタルワークフローは,印刷工場の経営透明化に非常に重要なツールとなりました。覚えていますか? 前回,2004年のDRUPAではJDF関連のプレゼンテーションがとても多く,結局「JDF DRUPA」と名づけられたほどでした。あのDRUPA2004以来,ミューラー・マルティニの新製品はすべてJDF対応コントローラを搭載して出荷され,その成功によりCIP4より表彰を受けました。しかしながら,私どもはDRUPA2008でさらに一歩前へと進みます。ミューラー・マルティニはポストプレス工程全体をカバーするワークフロー統合コントローラ「CONNEX(コネックス)」を発表します。「CONNEX」はMISではありません。しかし,JDFファイルを作成・編集したり,JDFファイルをポストプレス機器に送信したり,生産の状況を監視したり,生産結果を収集したりすることで,MISのような機能を持っています。「CONNEX」はすべてのポストプレス機器に接続可能であり,また,上位MISとはポストプレス機器を代表する単一の接続点となりえます。
さらに,「CONNEX」は「Link(リンク)」オプションを用意しており,JDF非対応の設備もこのオプションを装備することで,「CONNEX」ワークフローコントローラに接続できるようになります。
「共通のプラットフォーム」
人間への共通の優しさという視点からユニバーサルデザイン(UD)が注目されています。
ミューラー・マルティニも同様の取り組みをしておりますが,印刷産業の広範な分野に製品を提供しており,それほど易しいことではありませんでした。振り返ってみますと,時々複数のマシンを操作するオペレータにとっては決して理想的な操作環境ではなかったかもしれません。DRUPA2008において,ミューラー・マルティニは標準化されたコントロールプラットフォーム「MMAP」ミューラー・マルティニオートメーションプラットフォームを発表します。MMAPにより,すべてのミューラー・マルティニ製品は共通のコントロールプラットフォームにより開発され設計されます。そうすることで,ハードウェアやソフトウェアは標準化され,操作パネルとその操作方法は共通化されます。新世代機のエルゴノミック・デザインとあわせて,MMAPはユーザーに大いなる価値を提供するでしょう。
「イノベーション 革新」
技術的なイノベーション(革新)はミューラー・マルティニにおいては,偶然ではありません。イノベーションは長年の経験,開発努力,そして時々は失敗の積み重ねから生まれる果実なのです。1946年の創業以来,弊社はポストプレス機器の世界的なトップメーカとしてグラフィックアーツ業界のために数々の新しい技術を継続的に開発してきました。それは今日の販売実績という成功のみならず,数々の技術表彰の受賞という結果をもたらしました。
一例をあげますと,世界初の全自動中綴じ機システムAMRYSがあり,また,世界初のデジタルブックライン「SigmaLine」がありました。このふたついずれもGATF技術賞を受賞しています。ここでお約束しましょう。DRUPA2008では,私どもの新しい,革新的な製品を必ずお目にかけることを。そしてこの記者会見ではその一部を紹介したいと思います。
「Primera一世界初デビュー」
ベストセラーのミッドレンジ中綴じ機「PRIMA(プリマ)」がフルモデルチェンジします。
モデルネームも新しく「Primera(プリメーラ)」となります。PrimeraはプリマのDNAを引き継ぎますが,フイーダー,ステッチャ,トリマーすべてを注意深く見直し,新しい機能と技術を採用した,まったく新しい中綴じ機として生まれ変わります。
「ギャザラー3697」
新しいギャザラー3697を,コロナC18無線とじ機に連結し,最高速度で実演いたします。この3697はレースウェイに特許の「ConeCave」理論を採用しており,昨年11月にスイス・フェルベンにある当社のブックバインディングアカデミーにて公開したところ,すぐさま,ドイツ印刷マガジンの技術賞を受賞しました。
「Pantera(パンテーラ)でPUR製本」
PUR製本は世界中でホットな話題になっています。PUR製本の需要は増加し続けており,ミューラー・マルティニではそうした需要に答えを用意しました。ハイエンドの無線とじ機に加えて,毎時4000回転のエントリーモデルPanteraにもPUR製本のオプションを搭載しました。DRUPA2008で初登場です。
「ProLiner(プロライナー) インサータの新基準」
新聞への折り込みニーズは国によって異なります。しかし,この新しいモジュラーインサータProLinerで,新聞社のメールルームは高いフレキシビリティーを獲得するでしょう。新開発のプレコレータが効率的な床スペース利用を実現します。
「モーションコントロール Diamont MC」
全自動ハードカバーブックラインが最新のサーボ技術を装備しました。ケースイン部の各軸が独立したサーボ駆動となり,より短い準備時間とより美しいケースイン品質を保証します。
DRUPA展示ブースの「ホール14,スタンドB38」
ミューラー・マルティニは14号館に2,700m2の展示ブースを展開し,ブースはおおまかに五つのゾーンから構成されます。ハイエンドゾーンには高速中綴じ機および高速無線とじ機があり,プリンティングゾーンではユニークな可変サイズオフセット印刷機とデジタルブックラインを実演します。ブックプロダクションゾーンには全自動ブックラインDiamont MCとともに,小型バインダPanteraと中綴じ機2台を擁するミッドレンジゾーンを併設,ロジスティツクゾーンには最新鋭のプレスデリバリ機器とProLinerを中心としたメールルーム装置が稼動します。ブース中央にはインフォメーションセンターがあります。ここでは展示機のカタログやプレスリリースなどを入手できます。ミューラー・マルティニジャパンは複数の営業マンをDRUPA期間中はブースに常駐させる予定ですので,どうぞ遠慮なく声をかけてください。ブース内をご案内しながら展示機の説明を行いわせていただきます。