世界第2位の枚葉機メーカー,そして世界第1位の輪転機メーカーであるマン・ローランドは,再び「WE ARE PRINT」のモットーを掲げてdrupa2008のホール6に出展します。 主要なテーマは,枚葉機における付加価値印刷,輪転機における先進技術の採用,サービス,消耗品,ネットワーク化およびコンサルティングに関する一切を網羅したPRINTVALUE(プリントバリュー)製品群,そして最後に忘れてはならない天然資源の持続可能性にとって極めて重要なエネルギー効率といった事柄です。
生産効率と製品価値向上のための付加価値印刷
付加価値印刷という言葉は,生産効率の向上と製品価値の向上を意味します。商業印刷,出版印刷およびパッケージ印刷を手がける印刷会社の皆様にとってこのことは,枚葉機および輪転機を巧みに使いこなすことと先進的な自動化ソリューションの導入を意味します。
かつてはかなりの程度自動化が進展していても,小ロットおよび極小ロットのジョブでは,印刷機の準備時間が実際の印刷所要時間よりも長くなってしまうものでした。成功のために是非とも達成しなければならない課題が,印刷そのものに費やすことのできる時間を増やし,準備時間を短縮することです。 ローランド700ダイレクトドライブは,多くのジョブにおいて印刷枚数が5000枚未満,あるいは1作業シフトあたり10種類のジョブを処理するといったことも稀ではない印刷会社の皆様にとって最適な印刷機です。 版胴のダイレクトドライブ機構は,かつては1作業ずつ別々に処理しなければならなかった複数の準備作業の同時実行を可能にします。 このことが準備時間短縮に及ぼす影響は劇的なもので,この印刷機を最初に採用されたお客様方からは,生産性が最高で35%向上したとのご報告がありました。
これに加えてさらにローランド700ダイレクトドライブおよびローランド700ハイプリントには,準備時間を大幅に短縮して損紙の発生を低減するQuickChange(クイックチェンジ)モジュールも提供されます。QuickChange Job(クイックチェンジ ジョブ)はジョブ替えおよび被印刷材料の変更を迅速にし,QuickChange Color(クイックチェンジ カラー)は精密なインキスライダー設定,3種類のインキフローを切り換えるインキユニットおよびローラ接触シーケンスの最適化により時間とコストを節約し,QuickChange Coating(クイックチェンジ コーティング)は異なる種類のコーティングニスの切り換えを迅速にし,そしてQuickChange Clamp(クイックチェンジ クランプ)はニスフォームの迅速な切り換えを可能にします。
高品質の印刷物とプラスサイズによる他社との差別化
drupaにおけるその他の話題としてご紹介したいのが,より大きなサイズということです。これは小型機では0Bプラス(590 x 740 mm),中型機では3Bプラス(780 x 1040 mm)として実現されるもので,これにより多くの場合多面付けにおいて絵柄をもう1列追加することが可能になり,同じ時間および同じ作業量あたりの生産容量が増大します。 大型のXXLサイズ印刷機や7Bプラス サイズのローランド900 XXLにも同じことが言えます。 1260 x 1620 mmの7Bサイズでは,1枚の用紙に合計48のA4サイズの絵柄を面付けすることができます。
優れた付加価値加工
ローランド700ハイプリントは,数多くのインラインモジュールにより高品質印刷にとって最良の前提条件を提供します。 Ultima仕様の1台,2台あるいはそれ以上のコーティングモジュールは,水性ニスおよび/あるいはUVニスによる多彩な付加価値加工の基礎となるものです。ローランドInlineFoiler Prindor(インラインフォイラー プリンドア)は,それまでホットフィルム方式でなければ不可能と思われていた品質をコールドフィルム方式により達成するもので,しかもホットフィルムシステムに由来する欠点(被印刷材料に悪影響を与える高温)は克服されています。 フォイルの上にインラインで4色を重ね刷りすることで,見る方向により色合いの変化する究極のメタリック効果を達成することができます。 インキ制御システムのローランドColorPilot(カラーパイロット)および印刷プロセスをモニターするローランドInlineInspector(インラインインスペクター)は,高品質を確実に維持するためのものです。
輪転機における先進技術の採用
高品質でしかも低単価,それが印刷物のバイヤーの要求事項です。そのために必要となるのが,新しいテクノロジー,自動化およびネットワーク化による生産コストマネージメントです。輪転機におけるキーワードは「先進技術の採用」であり,この言葉は継続的な目標に適合した革新技術と最適化を意味します。 しかしここで言う革新技術に該当するのは,ユーザーにとって本当に実際的なメリットをもたらす技術開発だけです。
その好例が,ロボットによる全自動版交換システムAPLです。これは全ての新聞輪転機に対して提供されるもので,刷版の交換時間はこれまでの所要時間より大幅に短縮されます。 カラーマンのような倍径印刷機における刷版交換時間は,印刷機全体でわずかに2.5分です。 これに加えて絵柄データに基づく制御システムも,プロセスの標準化,準備時間の短縮そして損紙の低減に貢献します。 カットオフレジスター制御については既にかなり以前からその有効性が実証されていますが,インキおよび見当制御のための絵柄データ測定,ウェブエッジ制御およびインキ濃度制御などの開発も計画されています。QuickStart(クイックスタート)も重要な装備です。これは印刷機の加速を自動化するもので,印刷開始時の損紙を数百枚から100枚未満に低減することが可能です。
効率的な大型サイズ
輪転機に対するより広いウェブ幅とより長いサイズという要望に合致するのがXXLサイズです。 既に何年か前から好評をもって市場に迎えられている,新聞紙面16ページではなく24ページを面付けする最大ウェブ幅2211 mmのXXLサイズカラーマンは,コンパクトな省スペース設計と必要な保守作業の大幅な低減により,16ページ仕様の印刷機と比較して最大20%のコストを削減することができます。
最近世界初の80ページ仕様のリソマンが,Fink(フィンク)社で稼動を開始しました。 この印刷機は,ウェブ幅2250 mm,胴円周1240 mm,そして4色印刷での最大印刷速度は1時間あたり40,000回転という新次元の性能を発揮します。 4台のダブル印刷ユニットと2組の2:5:5折り機という構成により,多様な生産様式に対応します。 DIN A4サイズでは,80ページ生産の他に,2 x 40ページ,4 x 20ページ,8 x 10ページ,6 x 12ページ, 4 x 16ページあるいは2 x 32ページといった生産様式が可能です。 80ページ仕様のリソマンは,安定した高品質,損紙発生率の低減そして生産性の向上に対する新たな可能性を提供します。
付加価値のためのPRINTVALUE
PRINTVALUE(プリントバリュー)は,4つのブランドとサービスにより構成されています。 印刷システムの全寿命に渡るサポートを提供するのがprintservices(プリントサービセス),消耗品を供給するのがprintcom (プリントコム),印刷プラントのネットワーク化のためのprintnet(プリントネット)そしてコンサルティングサービスを提供するのはprintadvice(プリントアドバイス)です。
printservices(プリントサービセス)は,印刷システムの全寿命に渡りお客様を包括的に支援するサービスとサポートを提供するものです。 プリントサービセスは,プロセス分析,資金調達,プロジェクトマネージメント,トレーニング,アップグレードそして消耗品の在庫までをカバーします。これによってお客様は,個々のお客様の条件に対応したコンサルティング,印刷ソリューション全体に渡るコンセプトとプランニング,それぞれのお客様の状況に適応した安全性の高いファイナンスモデル,プロジェクトマネージメントと統合されたプロフェッショナルなプロジェクトの実施,システム統合を含むトータルサポート,印刷機の稼動率と印刷品質を最良にするための迅速な対応,お客様ごとに最適化されたサービスとアップグレードパッケージによる競争における優位の確保,そしてTeleSupport(テレサポート)およびTelePresence(テレプレゼンス)によるサービスネットワークを提供されることになるのです。
printcom(プリントコム)は印刷品質を高めるためのもので,それぞれの分野における最良のパートナーによって供給される各アプリケーション,生産環境そして印刷システムに最適な消耗品は,マン・ローランドの基準を満たすものであることに対する品質保証シールであるこの名称により販売されます。 プリントコム製品群は,ブランケット,洗浄液,湿し水,添加剤,シリコン,ニスおよびインキ,洗浄ブラシ,印刷ローラ,アニロックスローラ,潤滑剤および計測機器を包括しています。 プリントコムは,迅速な設置試運転,確実な印刷プロセス,最高レベルの印刷品質,高い印刷機稼働率,調整時間の最短化,生産コストの低減,そして調整され需要に応じたロジスティクスによる在庫コストの低減といった数多くのメリットを提供します。
printnet(プリントネット)は印刷物製造の各プロセスをネットワーク化して,データの受領から始まり,原価計算,DTP,プリプレス,印刷および仕上げに至る一貫したワークフローを構築するものです。 プリントネットは,プランニング,編成,告知,プリプレス,印刷および仕上げの各分野をカバーします。 プリントネットは,異なる工場や事業所をリンクすることでユーザーの生産における柔軟性を増大させ,また集中的なデータ管理,制御およびネットワーク化により生産の透明性と効率を高めます。それだけではありません,プリントネットは付加価値チェーンの全体に渡って品質を高め,クライアントの様々な要求への適合性を確保し,しかもその操作はユーザーフレンドリーなものです(JDF,XML,ウェブインターフェイス)。モジュール式のシステム構成になっているため将来における拡張や既存システムへの統合も可能で,投資が無駄になることはありません。
printadvice(プリントアドバイス)は枚葉機および輪転機のお客様に対して,投資に関するアドバイス,建築プラン,組織構成,マネージメント,システム構成,そしてプロセス最適化に関するコンサルティングサービスを提供するための新しいブランドです。 プリントアドバイスは包括的なコンサルティングサービスを提供するもので,印刷に関するあらゆる事柄におけるマン・ローランドの豊富な経験がお客様をサポートします。プリントサービスの目的は,このきめ細かく包括的なアドバイスの提供によりお客様の市場における競争力を強化することです。プリントサービスはそれぞれの印刷会社の潜在的な可能性を明らかにし,その戦略的な事業計画作成をサポートするものです。 これらのサービスの多くは,既にマン・ローランドの姉妹会社であるEUROGRAFICA Systemplanungs GmbH(ユーログラフィカ システムプランニング)社により提供されているものです。