リョービ/省エネルギーで環境負荷が少ない次世代のLED-UV印刷システムを開発

リョービ株式会社(代表取締役社長 吉川 進)と,東洋インキ製造株式会社(代表取締役社長 佐久間国雄)は共同で,省エネルギーで環境負荷が少ない次世代の「LED-UV印刷システム」を開発した。LED-UV印刷システムはUV波長を発生させる産業用LED-UV照射システムを松下電工株式会社から供給を受け,東洋インキ製造が開発したLED用UVインキを使用して,リョービが世界で初めて,オフセット印刷機での開発に成功したものである。

このシステムのUV(紫外線)硬化には従来のランプ方式に替わって,長寿命,低消費電力のLED方式を採用しており,環境負荷の低減が課題となっている印刷業界において,次世代のUV印刷システムとして期待されている。

リョービは,このLED-UV印刷システムを菊四截寸延び高速オフセット印刷機RYOBI 525GXに採用し,2008年2月22日から2月23日にリョービ広島東工場で開催されるリョービ新春ショーと,2008年5月29から6月11日まで開催される国際総合印刷機材展drupa2008に参考出品するとともに,ショートランカラー印刷の即乾実演を行なう。

現在,オフセットUV印刷機は,シールラベル,パッケージ用途などで用途が広がっており,さらに印刷物の高付加価値を追求するフィルムや蒸着紙等の非吸収原反に対する印刷需要の高まりとともに世界的に市場が拡大している。また,乾燥時間なしで次工程へ回せる為,短納期対応の印刷機として注目され始めている。一方,UVインキは無溶剤(VOCゼロ)であること,その乾燥工程において熱風ドライヤーを使用せずに瞬間乾燥させる事が可能な事から,直接CO2を発生しない,環境にやさしい印刷システムとしての評価も高まっている。リョービではUV印刷のこうした市場の状況に対応し,様々なUV印刷機を提供してきた。
今回発表した世界初のLED-UV印刷システムは,菊四截寸延び高速オフセット印刷機RYOBI 525GXに,低消費電力のLED-UV乾燥装置と専用のUVインキを組み合わせることで,UV印刷における環境負荷の軽減をさらに図ったものである。
このLED方式のUV印刷システムは従来のランプ方式に比較して次のようなメリットを持っている。

(1)消費電力が70〜80%少なくてすみ,電気代が削減できる。
(CO2換算で約25トン/年,森林面積で約1.9 ha/年の環境負荷の軽減に相当※)
(2)光源が長寿命で交換頻度を大幅に減らすことができる。(対ランプ方式比較 12倍)
(3)オゾン発生がなく,環境にやさしい。また,換気のためのダクト工事が不要。
(4)赤外線を含まないので印刷資材(特にフィルム)や印刷機への熱影響が抑えられる。
(5)瞬時に点灯,消灯でき,乾燥装置に依存する待ち時間が発生しない。
(6)用紙幅に合わせた照射幅の制御が可能で,LEDの効果的な運用が行なえる。
(7)LED直下でも常温を維持しており,安全性が高い。
(8)コンパクトな制御キャビネットで省スペース設置が図れる。

リョービでは,稼動時間がより多く,さらに消費電力の削減が見込める,B2判オフセット印刷機RYOBI 750シリーズなどへの開発展開も視野に入れており,地球温暖化対策の新たな取り組みのひとつとして,国内・海外の印刷業界へ提案していく。

※ drupa 2008で出展する菊四截寸延び高速オフセット印刷機RYOBI 525GX 1台が年間2,000時間稼動した場合のCO2削減効果を算出しています。算出条件によって,削減効果は異なります。


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